[2002.07.21]
  iToolsの限界


 ▼アップル、『.Mac』を大々的に宣伝(CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/News/2002/Item/020719-2.html


 iDiskや@mac.comのメールアカウントなど,OS Xと密接に結びついている部分もあったので,これでOS Xの魅力がちょっと減ったと思われてしまうと,もったいないのだが…,けど。

 アップル社は,今まで無料で提供していたiToolsサービスを,ドットマック(.Mac)という新しい有料サービスに移行することを明らかにした。それを評価する声もあるが,年99ドルという料金に対して,反対の嘆願書に署名している人も多い。

 今回のエキスポ基調講演で,前もって表立っていなかった話のひとつがこのドットマックだった。実際のところ,メールアドレスを活用していた人などは,できればこれからも同じアドレスを使いたいわけで,いきなり請求書が舞い込むのはとほほな気分にはなる。が,有料になることでより信頼を置けるサービスとなってくれれば,それはそれで(私は)ありがたいと思う。だがその意見は大勢ではないようだ。TidBITSのアンケートでは,iToolsを使っている人は85%を超えているが,ドットマックに金を払うという人は10%しかおらず,75%はお金を払う価値はないとしている。

 数カ月前からiToolsがなんか変かも,という話は伝わってきていた。いちばんはiToolsのホームページでの転送量制限だ(TidBITSの記事)。iPhotoでアップロードした画僧もちょっとみてたら転送量オーバーでみられなくなる,という状況は一部で反感を買っていた。だがこれは,ちょっと前からiGetterでファイル検索すると,iToolsのアドレスにアップロードされているファイルが結構引っ掛かったりして,そういう影響もあったのだろうとも考えていた。それも含めて,iToolsを無料で提供するにはある意味限界が来ていた,と私は受け取っている(金は惜しいけどね(^^ゞ。


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